M.W.SAVAGE CO 1923

ミネアポリスのM.W.SAVAGE COのカタログです。

昔のカタログを探していると、シアーズ、モンゴメリーワードに負けじと頑張っていたであろう販売店に出会う事があります。

M.W.サベージもそんな中の一社で、美しいイラストあふれるカタログは大手販売店にも負けない物です。

今回紹介するのは、同社の1923年11月-12月限定セールカタログの表紙で
「今年一番のヒット商品。シープスキンで裏打ちしたノビーコート」 13ドル65セント
が大きく取り上げられています。

このカタログに載っているシャツやボトムが1〜3ドル程度である事を考えるととても高価なコートです。

 

形は、1920-30年代定番のショールカラー、ウェストにベルト付きのコートです。

表地はドラブ(カーキ)のモールスキン。襟は大きな「ビーバーライズド」された羊。このビーバーライズドの意味は良くわかりません。

裏地もNo1クオリティの毛付きの羊。
袖裏にはブランケットが、さらにわきの下部分は補強のためモールスキンがはられています。

肩周りには防水性のある中布(インターライニング)、そで口にはリブニット。
フロント見返しは6インチ、裾の見返しは8インチとあります。

こうしてみると、ありとあらゆる仕様をつぎ込んだ、いわゆるフラッグシップモデルとも言えるコートです。

 

 

一方、子供用ですが、バリエーションで裏地をブランケットに変更したものも掲載されています。

ポケットはフラップ付き、フロントは紐ではなく身頃自体にホールが開いています。

 

現代のように、機能的な化学繊維もほとんどなかった時代。

何とか、シープスキンやコットン、ウールで少しでも暖かくという工夫と、アメリカらしい合理的な機能性。

かつ商売競争が商品開発に拍車をかけ、このように「ショールカラー・ダブルのコート」という一つの商品にも多くのバリエーションを生んだのではないでしょうか。

当然、合理主義の国アメリカ。この後も素材、商品の開発は続き、現在では決して一般向けに実用防寒着として作られることは無くなってしまいました。

ビンテージでも見つけることは出来ますが、かなり年数の経ったシープスキンは痛んでいる事も多く、このようなコートを今日、なかなか着用することが出来ないのが残念です。

 

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