San Francisco, Buildings of Old Work Clothes Manufacturers

サンフランシスコ・・・言わずと知れたリーバイスの創業地にして、現在も本社のあるアメリカ西部の都市です。

バッテリーストリート、バレンシアストリートといった名前はリーバイスがお好きな方であれば聞いたことがあると思います。

いずれも、リーバイスのショールーム兼本社、工場があった通りです。

今でも、通りにこれらの建物のいくつかは残っており、またリーバイスだけでなく、キャントバステムのエロッサーハイネマン社のショールーム跡の建物なども残っていました。

今回は、そんなサンフランシスコの通りを、ワークウェアメーカーが使っていた建物をメインに紹介します。

ぜひ、サンフランシスコに行く機会があれば尋ねてみてください。われわれの好きなワークウェア、それが本当に作られ、販売されていた世界の一端を、今も垣間見ることができます。

 


Battery Street


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旧リーバイ・ストラウスショールーム兼本社

バッテリーストリート、ジーンズ好きなら誰でも聞いたことのある通りです。

言わずと知れたリーバイストラウス本社がかつて、そして今も存在する通りです。

そして、上のビルは1906年の大地震の後に建築された本社兼ショールームであった建物です。

左に示した通り、1911年から1929年までのカタログの表紙も飾っていたそうです。

世界一のジーンズメーカー・・・というには小さめなビルですが、一方で、製造業として家族経営のスモールビジネスをするには十分であるようにも思います。

ここで、Sigmund Sternが、Walter A.Haasが、Daniel Koshlandが、時にはMilton Grunbaumも訪れていたことでしょう。

1974年に移転するまで、実に60年以上にわたり、尊敬してやまないリーバイスの黄金時代がここで営まれていたのです。

裏手にはわずかにその名残を見ることがき、LEVISのペイントが残っていました。はじめ、このペイントを見たときには走り出してしまいました。

引用:出典元 Images of America Levi Strauss &Co Lynn Downey P41より  

 

 

旧エロッサーハイネマン(キャントバステム)ショールーム

先ほどのペイントの写真を撮っていた、まさにその場所。

リーバイスと道をはさんだ逆側がCan’t Bust'emで有名なEloesser-Heynemannのショールーム跡です。

参考資料”DENIM”と比べると一目瞭然ですが、最初はつい通り過ぎてしまいました。

その後、同行してくれたJimさんが「さっきこの建物は見た気が・・・」と戻って発見しました。

引用:出典元 ”DENIM” GRAHAM MARSH AND PAYL TRYNKA P27より  

Old Headquarter Building of Levi Strauss Headquarter and showroom of Eloesser-Heynemann from K&T H on Vimeo. 

手前がリーバイスの建物、道をはさんだ向こう側がハイネマンの建物です。その大きさの違いがメーカーとしての規模の違いも相応に会ったのではないかと想像をかきたてます。

雰囲気を届けたくて動画も撮ってきました。

カメラがふらふら揺れて酔うかもしれませんが、ぜひ雰囲気を楽しむと思ってご覧ください。

 


現リーバイ・ストラウス 本社

現リーバイス本社ビルです。

先ほどの旧本社ビルはバッテリーストリートの始まりに近い側でしたが、この現本社ビルはちょうどその反対。ストリートの終わりに近い側です。

動画では、バッテリーストリートの終わり側、海に近い側から現本社まで歩いています。

バッテリーストリート自体、日曜日にはほとんどの会社はしまり、スターバックスなどもほとんどしまっています。

そんな中でリーバイスは開いており、ロビーには貴重なサックコートやジーンズ、特許関係の資料など、本でしか見たことがないような資料が、ケースごしではありますが、かなり間近に見られるように展示されています。

ぜひサンフランシスコに行く機会がある際には立ち寄ってみては。

San Francisco, Battery St, to Levi Strauss Co from K&T H on Vimeo.   

 


Valencia Street

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旧リーバイ・ストラウス工場跡

ヴァレンシアストリート、リーバイスを好きな方ならばそこにリーバイス最古の工場があったことを知っていることでしょう。

先ほどのバッテリーストリートから電車で10分ほど、だいぶ内陸側にあります。

周りはスペイン系の商店が立ち並ぶ通りもあり、かなり下町風です。

1906年の大地震後に建設され、2002年に閉鎖されるまで96年にわたり営まれていました。

1980年代からは見学ツアーも行われ、古い資料なども展示されていたそうです。現在では、それらが先ほどの本社一階のロビー、リーバイスプラザに移設されています。

閉鎖後、この建物自体がどうなってしまうのか不安でしたが、今年晴れてフレンドスクール(意味はよくわかりませんが、NGOのようなものでしょうか?)として、リノベーションされ使われることになったようです。

引用:出典元 ライトニング 1995年5月号 発行所 株式会社ティヴァクラブ P156より  

参考資料:
New Friends on Valencia Street
Thursday, January 17, 2008, by Sarah Hromack

Levi Strauss buttoning up its S.F. operations
Valencia Street factory to close by summer

 

旧エロッサーハイネマン工場跡

最後に、何もなかったエロッサーハイネマン、工場跡地です。
今ではGoogle Street Viewを使えば何かありそうかどうかは当たりが付くのですが、やはり実地を見てみたいという思いから、資料にしめされたMcAllisterとOctaviaストリートの交差点まで行ってみました。

そこはすでに道が無くなっていて、柵の向こうの車が止まっているのがオクタビアストリートのなごりです。

このように、すでに無くなってしまった建物も多いですが、それでもなお、自分が立つこの場所であのキャントバステムが作られていたと思うと何か心に熱いものがこみ上げてきます。

以上、サンフランシスコのワークウェアメーカー跡地を巡る旅をお送りしました。

 

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