後ろ身頃上部に入れられたタック。
これにより、ヒップ周りをゆったりとしたシルエットにしています。このヒップ周りのゆとりは運動量を確保するのにとても大事です。
これが足りていない衣類で、運動着のような動きをするとヒップの縫い目が裂けます。後の時代には、伸縮性のある素材も開発されていきますが、コットンのドリル(チノ)という伸びのほとんど無い素材で体を動かしても吊らない、ステッチにストレスがかかりづらくするには全体的にゆったりと作る以外にありません。
そのゆったりと作る方法として、ダーツやタックがあるのです。
イメージとしては、たとえば32サイズの型紙を作るとき、34サイズの型紙(ヒップもウェストも大きい)を作り、ウェスト部分のみタックでつまんで32サイズにする、といった物です。
|