|
そこで考えたのが、1920-30年代と言えば、まだぎりぎり、移民大国アメリカでヨーロッパの服作り、いわゆるテーラーの服作りが残っていたのではないか・・・という推測です。
そこで、取り出したのが1900年代初頭の、いわゆるカッター本。メンズのジャケットからワークウェアまで、型紙のひき方を解説した本です。
二つ例をあげてみました。ひとつはいわゆるテーラードジャケットの原型。
もうひとつはペインターズコート、アメリカでいえばショップコートのようなものでしょうか。
やはりいずれもフロントが倒れ、肩先も大きく倒れています。
一説には、男性の胸の張り出しを立体的に見せるために、このようなゆとりが生まれ、場合によっては顎のあたりから、胸の頂点に向かってダーツが取られたりもしていたようです。
おそらく、そんなヨーロッパの服、テーラーの服作りのなごりがまだほんのわずか、ワークウェアの型紙をひいていた人にも残っていたため、1920-30年代のカバーオールには1950年代以降の、より直線的なカバーオールとは違う、独特の丸い雰囲気を感じるのではないでしょうか。
|