バンド部分の縫製
まず、帽子の頭周り、これをアイロンで折った後、さらに動きを無くすために、一度チェーンステッチミシンで縫ってしまいます。
縫い終わったのがこの状態、裏から縫ったので表にチェーンが走っています。
これが、頭の内側部分のチェーンステッチです。
最初、ビンテージを見て
「なぜ何回も縫っているのだろう?」と思いましたが、できるだけ縫製の工程を減らしながらも、綺麗に仕上げるために、必要な部分にだけはこのような、捨てミシンを入れていました。
ただ、面白いのが、この捨てミシンは参考にしたカーハートなども、裏だけに一回入っていて、表側のバンドには入っていませんでした。
理由は、次のページでわかります。
ツバの縫製
今回のキモ、ツバの縫製です。
まずは、裁断したツバの周りを地縫いします。
ワークキャップのツバには芯が入っています。
ビンテージを実際に解体してみると、中には独特な圧縮紙のような紙のツバが入っていました。
今回は、それもできる限り再現するため、紙を芯材に使いました。
その芯材を裁断するのが、この鏨(たがね)です。
何でも刀鍛冶が一つずつ、ワンオフで作成しているそうで、もっと現代的な枠型もあるのですが、やはり切れ味ではこの刀鍛冶鏨にはかなわないそうです。
あっという間にひっくり返して入れてしまいました。
これはもう、職人芸というか、慣れというか、何とも言いようがありません。
ものの10秒ほどで「くくっと」入れてしまうのですが、私がやると2-3分かかってもここまできれいに入りません。
芯を入れた後は、ふたをするように、開き口を止めておきます。
いよいよ次は、ツバの押さえステッチをチェーンステッチミシンでかけていきます。
手前は参考にしたカーハートです。
鏨と同じく、センターに切り込みが入り、チェーンステッチが4本走っています。
とこのように、ぐるぐると縫って、そのつど、定規の位置を変えて、また次を縫っていきます。
最初、4本針ミシンで一気に縫っているのかと思いましたが、外周、内周で径にかなりの差があるため、このように一本針のチェーンステッチミシンで繰り返し縫わないと、このような仕様はできないことがわかりました。
How to make them?
Workers