Lot 815, Lot 815 BC

フロント、また上は深め。コインポケット、いわゆるリーバイタイプとは違い、一辺がポケット口の中に入って見えない。このあたりが「ワークウェア」的なジーンズ。

 

トップボタンはドーナツ、帯つけはダブル。この辺りも「いわゆるリーバイタイプと違う」を目指したもう一方のL的仕様。カンザスのLは、ワークウェアのラインナップが豊富だっただけあり、ジーンズにも随所にワークウェア的な仕様を取り入れていたように感じます。一口に「ジーンズ」と言っても、シルエットしかり、仕様も方向性が違います。

 

リベットはカンザスのLではなく私の創作で、打ち抜きをさらにつぶす。これも昔はハンマーでつぶしていましたが、今はYKKが「二度打ち」というコマを作ってくれたので、安定してつぶせています。縫い目の上はリベットが立つか心配でしたが、大丈夫そう。でも、かなり厚みのある部分なので、もしはいていて取れたら打ち直しますのでご安心ください。

ステッチの若干の蛇行を見てもかなり厚みのある部分であることがわかります。3本針ミシンでステッチを入れるのですが、ミシンの針、縫ってる最中前後左右にかなりぶれてます。それでも、目が飛ばないように糸のループの出具合、ルーパーがそのループに入っていくタイミングを調整するのが環縫いミシンの腕の見せ所でもあります。我ながら、頼んでる工場さんうまいなというか「よく、すいすい縫うな」と思う部分です。

 

フロントボタンフライ。帯つけの2本チェーン、でも始末(帯の上側のステッチ)は一本針平ミシン。ここもチェーンで走る方法もあるのですが、そこまでやってしまうと完全に「ワークパンツ」に見える。そこで、付け側はワークウェア的仕様、始末はジーンズ的仕様を混ぜています。

仕様を決めるとき、古着や参考にした見本と同じ・・・というのはある意味一番しっくりきます。現物が目の前にあるわけですから。WORKERSも初期はそういう仕様しか出来ない、また自分でそれをあえて変えると何か落ち着きが悪く感じました。ただ、何回も企画をするうちに、生地を変えたり、ステッチ糸の色だったりの微妙な調整。そもそも、その製品が「どこを目指したものか」を明確にしたり。そうするうちに、古着から多少変えたとしても、自分なりに「ぴったり」収まる仕様・企画が見えてきました。

今回のジーンズでいえば、「ワークウェア的な、でも13.75オンスのジーンズ」。生地を左綾にすることで、ワークウェアが得意だったあのメーカーの雰囲気を出す。そこにワークウェア的仕様と、ジーンズ的仕様を混ぜることで「ワーク・ジーンズ」として落ち着きが良くなるよう、調整しているというわけです。

ステッチも全体にホワイト系にしてしまうとワークパンツっぽさが強くなりすぎてしまう、かといって金茶・オレンジ・黄色ばかりだとサンフランシスコのLになってしまう。なので、帯つけの下糸だけは白を使おうか・・・とか、自分なりに過去の製品から受けるイメージを元にバランスを取って仕様を考えています。

 

持ち出し、押さえステッチを細いダブルステッチに。このあたりも、ワークウェア特有の「ステッチの数で強さをアピール」。逆に、ここを一本針の太番手でやると、いかにも「ジーンズ」になります。

 

小股抑え、ここも先ほどの持ち出し抑えと同じ糸で、でも縫う回数を増やして強度を出す。

 

大股(内また)、脇、両方ともトリプルチェーンステッチ。3本環縫いですが、仕様が違います。内または通常の巻縫い、生地を互いに折り込みながら縫う。脇はミミ使い、かつポケットあたりで厚みが出るので、地縫い+倒しのステッチを3本環縫いにしています。よく見ると、倒しステッチの端に耳がちらっと見えます。

 

 

 

無題ドキュメント
 
Lot 815 Work Jeans Lot 815 BC Work Jeans  
     
Zip Work Shirt, Blue Chambray Zip Work Shirt, Black Herringbone Zip Work Shirt, Khaki Shirting
     

 

 


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