|
今回、ミシン自体はぐっと少なく、大きく分けて、普通のミシンと巻き縫い、あとは穴あけとカンドメだけです。
前回のシャツより、ずっと前の年代のジャケットをモデルにしているため、ミシン設備がまだ、発達していなかったと想像できます。
そんな中で、ひとつ、こだわったのが袖ぐりのおり伏せ縫いです。
おそらく、オリジナルはこの袖ぐりも巻き縫いしていたと推測していますが、セットインという袖を先に作ってからの巻き縫いはシルエットに制約があります。
端的に言うと、とても太い、カーブのゆるい腕しか巻き縫いはできません。
ある意味で、ビンテージのシルエットは縫製仕様上の制約であるとも言えるのです。
さらに、長く着ていると、巻き縫いの端がほつれてくることがあります。
ある程度は、巻き縫いの宿命でもあるのですが、それでもビンテージなどで、新品の状態からそうなっているものもあります。
そこはあくまで「ワークウェア」。安いのだし、必要な機能はあるのだからこんなものだ、という世界だったのでしょう。
しかし、今回はもう少し現代的な線を目指し、かつ、品質も少しでも上げることを考えて、袖ぐりには折り伏せ縫いを用いました。
ひと手間かかりますが、地縫いを生地同色にすることにより見た目はほとんど巻き縫いと変わらず、それでいて、シルエットの制約も少なく、万が一チェーンステッチがほどけても地縫いが残るので強度も巻き縫いのみのときより増しています。
ここでは、その工程を紹介していきます。
・・・・・Lot201でも、前回のLot200と同じく袖ぐりには折伏せ縫いを使用しています。
|