フロントポケット

生地・型紙が出来上がったので、サンプルを裁断して縫製します。

オリジナルとミルスペックを見比べながら縫っていきます。

まずは、フロントポケット。2種類の作り方が書いてあります。今回はシングルステッチで作る方法で。

「フロントのパッチポケット作り

出来上がりの外観は、ポケットの端が滑らかかつ平らになるように。ポケットの開きは均一に。見返しがポケット表側に出てこないように。 ポケットの底と、前中心側はあらかじめ折っておく事」

とあり、後に具体的な方法に入ります。

a.フロントポケットの開きに見返し(facingを地縫い)ステッチは301もしくは401。縫い方はSSa-1。針目は10-14針/1インチ当たり

b.見返しをひっくり返し、ポケット口端から3/16〜1/4幅でステッチ。縫い方はBSm。

c.逆側、コバから1/16〜1/8インチでステッチ。縫い方はBSm

301とか401はステッチの形を現しています。

301がいわゆるシングルステッチ。

401が一本針・一本ルーパーのチェーンステッチです。

 

さらにSSaとか、BSmは、生地の重ね方・縫い止め方を模式図で表したものと対象させて、どう縫うのかを突き止めます。

正直、これが無くとも実物を見れば、ほぼわかってしまうのですが、実物だけでは分からない部分というのもあります。

なので、このような形でスペック・実物を対象させながら縫っていきます。

 
a.フロントポケットの開きに見返し(facingを地縫い)ステッチは301もしくは401。縫い方はSSa-1。針目は10-14針/1インチ当たり

撮影しているうちに左右が別になってしまいましたが・・・

 

b.見返しをひっくり返し、ポケット口端から3/16〜1/4幅でステッチ。縫い方はBSm。

c.逆側、コバから1/16〜1/8インチでステッチ。縫い方はBSm

まで終わったところです

ちゃんと、表に見返しが出ないように、少し引かせています。

ポケットの底・前中心もあらかじめ折ってあります。

余談ですが、今の工程をラッパ(金具)を使って終わらせる方法もOKとなっています。

ただ、これはステッチ301、平ミシンが要求されているにも関わらず、実物はほとんどチェーンです。チェーンだけだと、ほつれれば終わり。地縫いも無ければ、すぐに穴が開きます。

なので、今回はあえて平ミシン始末にしました。

そもそも、ここまで幅の広いシングルステッチ2本針は中々なく、現実的に、もしラッパを使うならばチェーンステッチミシンが妥当なところです。

これが、スペックの改定でチェーンがダメになったのか、それともスペックを無視していたのかは、MIL-T-838Dが無いので、何とも判断できない部分です。

次にポケット付けに入ります。

3/16〜1/4インチ幅のシングル・ダブルステッチでの取り付け方法が書かれています。

面白いのが、もしダブルステッチが出来ない場合の代替法として、ポリエステルコア糸を使えばシングルステッチでも良しとあります。

MIL-T-838Hでも、基本はコットンスレッド、綿糸なのですが、より高価で強度のある、ポリエステルに綿を巻いたコア糸であれば強度に劣るシングルステッチでもOKと言う事です。

dでは、開き部分の重ね縫い止めを書いています。
これが、初めて作るとつい忘れてしまう部分なのですが、このあたりもスペックは抜かりがありません。

と言う事で、ダブルステッチミシン。1/4インチ幅の登場です。

2本の針、上からも2本の糸と、下にボビンがあり2本糸が出ています。

 

これで、ポケットを縫いつけていきます。

右側に生地の折り山に添わせるガイドが付いています。

角に来たら、一度針を上げて、次の辺の端に針を落とすと・・・・

ワークウェアでお馴染みの糸のワタリ。俗に「チョウチョ」などと呼ばれます。

近年の2本針ミシンは性能が上がり、これを出さないように、片方だけ針を止める事も出来ます。

そのさまが、片足ケンケンに似ているので「ケンケン付きの二本針」などとも呼ばれます。

ただ、この当時であれば、ケンケンは無いのが当たり前。そもそも、そんな部部にこだわるのは、日本人だけです。

だからこそ、ケンケン付きが開発された訳ですが。

ある意味、日本人の変なこだわり(糸のワタリが嫌)が、ミシンに新たな機能を加えて行ったわけです。

 

 

フロントヒヨク/ボタンホール/モチダシ

ヒヨク作りとモチダシ作り、両方記載されています。

それぞれ、2枚で作られているので、縫い合わせてひっくり返し、1/16-1/8インチ幅のステッチを打てとの事です。

ボタンホールの開け方も細かに記載されています。

大きさ、針の目数、位置などなどです。

と言う事で、二枚を縫い合わせ・端にステッチを打ちホールを開けたヒヨクです。

ボタンホールは芯糸あり。スペックではgimpという言葉で記載されています。

芯糸を入れて補強をしなさいとあり、芯糸にまでスペックがあります。

これも完全に同じものとはいえませんが、綿でかなり太めの芯糸を用意しました。

ヒヨクのオーバーロックに付いてかかれています。

ライニング(見返し)と一緒にしなさいとあります。

ちなみに、TYPE3はフロントがファスナーです。

そこで、見返しとヒヨクを・・・
ロックミシンで・・・

ロックします。ここも、幅が狭めで、1本針3本糸ロックを使っています。

 

次は、ヒヨクと見返しのカンドメ。

クラシックなトラウザーでお馴染みの始末が、こんなところに登場しています。

さらに、その下には、見返しと身頃の地縫い。フロントのボタンホール周りの部分だけ重ね縫いして止める方法があります。

c.では、フロントの上端の始末が始まってしまっていますが、これは明らかにNG!先にここを縫ってしまうと、後で帯が非常に付きづらくなります。

オリジナルを見ても、明らかにここを後に始末しています。

なので、ここは縫製順序はスペックに従いません。

今回、悩まされたのがここから先で、スペックでは、ヒヨク側を始末してしまい、脇・内股まで縫って筒になった物を帯付けしなさいとあります。

ただ、これでは明らかに綺麗に始末出来ません。なので、順序は変更して、運針・糸の太さ・ステッチの形(シングル・チェーン)などは参考にして進めていきます。

と言う事で、カンドメミシン登場。
見返しとボタンホールの間をカンヌキで止め・・・
それを、身頃に地縫い。ひとまずここで、左前身頃はストップです
モチダシ側。こちらも2枚の生地を地縫いして・・・
ひっくり返し・・・
コバ側のステッチを入れて身頃と地縫い

切りカマを入れて、縫い代を反転させます。

ただ、このカマの位置がちょっと高すぎです。本番ではもっと下に入れます。

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