型紙

いよいよ型紙、となって検討している時に、とあるパタンナーさんから、貴重なアドバイスをもらいました。

A線、普通であれば真上に上がっていくのがだいぶ、中心側に寄っています。

さらに、Bがストライプの縦線、つまり生地の
「地の目」
と呼ばれる線なのですが、これに対して、前端のC線がまっすぐではなく湾曲しています。

これは、前身頃の型紙をより、肩先側に倒し、その反動を前中心でカバーするという方法で、100年ほど前のイギリスやアメリカ東部のテーラージャケットなどには良く見られた作図法だそうです。

これは想像ですが、おそらく100年前というと、まだまだワークウェアが完成していなかった時代。

それと、移民が未だ大量にヨーロッパから押し寄せた時代です。

その為、ワークウェアの型紙もヨーロッパではテーラードジャケットの型紙を引いていた人達が作っていたのではないか・・・と推測できるのです。

 

 

 

そこで、教えてもらった1907年の型紙作図の本をもとに製図していきます。

まずは紙に手書きで、各部分の寸法は現代人の体型に置き換えてひいていきます。

身頃の型紙が出来るとまずは仮の生地に写し取り、仮縫いを行います。

見事、地の目線は前中心側に向かって登っていっています。

この段階で、ボディだけではなく着用もしてみます。

いざ着てみると、あまりにボディの絞りがきつすぎ、また、肩の傾斜が強すぎる、肩幅が広すぎるなど修正点が見つかります。

 

それらを箇条書きにして、さらに修正を加えていきます。

第二段階として、本番に近い生地で私は仮縫いしています。

より、本生産に近い生地を使うことによりイメージもつかみやすくなります。

ポケットなども、バランスを見てつけてみます。

 

ポケットはまぁまぁとして、それ以外、前端の出具合、襟首の角度、袖の分割方法など、まだまだ肩の傾斜・幅、多くの修正点を修正し、三度目の仮縫いに入ります。

 


三度目の仮縫いです。

写真は襟の形を決めるために、立体裁断をしているところです。

これも、人それぞれなのですが、私のやり方は、見頃はある程度、計算で作って、襟のみ立体で作ります。

 

 

 

 

襟は、立体・ピンうちで形を作ったのち、紙に写し取って型紙にします。

写真の道具は「ルレット」で、生地をなぞって型紙に跡をつける道具です。

学生時代から愛用していますが、型紙作成に無くてはならない道具です。


襟をつけてみました。

ここでも、まだまだ修正点が見つかるのでメモに残したり、襟に直接ラインを引いたりしています。

襟のラインは、写真と比べてみて写真ではちょうど見返しのライン上にくる襟のシルエット線がきていないことを修正しています。

ボタンの位置ももっと深い位置に本番では修正しています。

 

手書きで汚いのですが、このようなメモを何度も残しながら、修正・仮縫いを繰り返し型紙を完成まで近づけていきます。

 

 

 

How to make them?
Wabashカバーオールが出来るまで

 

Lineup-ラインナップ

 


Detail-各部詳細

   

 

 

The Looks.
ボディに着せてみたシルエット

 

 

 

 


 

Workers