いよいよ型紙、となって検討している時に、とあるパタンナーさんから、貴重なアドバイスをもらいました。
A線、普通であれば真上に上がっていくのがだいぶ、中心側に寄っています。
さらに、Bがストライプの縦線、つまり生地の
「地の目」
と呼ばれる線なのですが、これに対して、前端のC線がまっすぐではなく湾曲しています。
これは、前身頃の型紙をより、肩先側に倒し、その反動を前中心でカバーするという方法で、100年ほど前のイギリスやアメリカ東部のテーラージャケットなどには良く見られた作図法だそうです。
これは想像ですが、おそらく100年前というと、まだまだワークウェアが完成していなかった時代。
それと、移民が未だ大量にヨーロッパから押し寄せた時代です。
その為、ワークウェアの型紙もヨーロッパではテーラードジャケットの型紙を引いていた人達が作っていたのではないか・・・と推測できるのです。
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