Carleton Clothes

これも特徴的な背面。ピンチバックと呼ばれるウェストにベルトのあるデザイン。

さらに、上下はタックがあり、肩にもMA-1のようなダーツがあります。切り返しやダーツを使ってウェストの絞り、肩の丸みを出しています。

 

ウェストのベルト、そして上下にタックが入っています。

G-1のアクションプリーツほどではありませんが、ウェストは絞りたい、しかし肩甲骨あたりやヒップ周りは寸法を出したい。その解決策の一つがこのピントバックと呼ばれるベルトを使った仕様です。

ミリタリーのM-1941ジャケット、他にもウールのスポーツジャケット でも見られ、ある一時期にはとても一般的だった仕様のようです。

 

肩甲骨、肩周りの丸みを出すためであろうダーツ。二本も入っています。

現代のスーツは、こういった丸みを蒸気・熱・アイロンを使って生地を曲げたり、縫製で長さの違うものを縫い合わせたりと、表面上に縫い目が出ないよう工夫されています。それに対し「だったらダーツ入れてしまえばいいではないか」とある意味、潔いのがこのジャケットです。

 

短いサイドベンツ。機能性というよりは、装飾的につけたのではないかと思います。

 

内ポケットは片玉ぶち。Carleton Clothesというネームがついています。

ネットで調べてみましたが、Carleton Universityというカナダの大学、他にもCollegeでアメリカにある程度で、それ以上の事は調べられませんでした。

 

 

 

 

 

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