Trousers, Black Covert

　太いウェストベルト、ウェストからヒップ、ワタリにかけてシルエットは極太、また上もとても深い。

これは、人間本来のウェスト位置にすることにより、通販する場合でもサイズ選びがしやすかったこと、また昔はゆったりとしたカットが常識であったためです。

1941年Spiegelカタログより。

Spiegelはシカゴにあった大手カタログ通販会社で、Sears、Montomery Wardに負けず劣らずのカタログです。Spiegelという名前よりもWorkmasterというブランド名のほうが、古着を好きな方にはよく知られた名前かもしれません。

そのカタログから、Black Covertのトラウザーズ。太めの腰帯、その腰帯に流し込まれたベルトループ、裾のダブル仕上げも今回紹介しているトラウザーズと同じです。

一方、脇ポケットはチノなどと同じスラッシュ、今回の物は脇線の縫い目利用ポケット、フロントもジッパーに対してボタンフライと、細かな差があります。