WORKERS Co., LTD S801XX 穿きこみ7か月・洗濯9回ぐらい?
全体を見ると「まだまだ!」という落ち具合ですが、ワンウォッシュの新品と比較してみると・・・
ちゃんと色が落ちてます。S801は、現行は「インディゴ+硫化ブラック」生地を使っています。そのため、OWでは表面に硫化ブラックが乗っている状態。「乗っている」といっても、ペンキのように乗ってるものがはがれるではなく、実際には、糸の染まっている部分でインディゴと硫化は混ざり合っている「はず」ですが。糸の表面、色がついている部分だけの話なので、目で見てもわかりませんが。
で、最初は黒っぽかった生地も徐々にブルーになっていく。ただ、この「ブルーになり具合」がインディゴ100と、インディゴ+硫化 は違うはずです。
ここまで書いてきて「現行S801」といった理由がこれ。S801は、シルエットや仕様であり、生地は、インディゴ100とインディゴ硫化で何かわかるようにすべきだったな・・・と今になって考えだしています。
例えば、インディゴ100をXX生地とするなら、インディゴ+硫化はIndigo+SurferでIS生地とか。レクサスっぽいですが。
というのも、今後、S801のインディゴ100バージョン。逆に、801のインディゴ硫化バージョン。そんなものも作りたい。そうなると「品番」でシルエットや仕様を説明し、後につく英字、「XX」とか「IS」とか、もっと言えば、「BK」とか「HAKUJI」とか、で生地を説明すればよかったなと。
穿き込みながらそんなことを考えていました。
やはりコインポケット周りは色落ちがわかりやすい。全体に白っぽく見える部分は糸の産毛です。毛焼きをしていない生地なので、織り糸の産毛がまだ残っています。
この産毛が、30年ほど前に初めて「キバタデニム」をはいた時には嫌で。色落ちがどうしても、ぼやっと見えるのです。穿いていれば、自然といつか落ちていくのですが、それが待てなくてガスコンロであぶったりしました。
昔はみな、ジーンズをあぶったり、鍋で煮たり、土に埋めたり。いろいろやってました。かえらない青春時代、楽しかった。
生地の端部分や、凸部分は色落ちが早い。
インディゴ硫化生地は、ブルーの彩度、鮮やかさが無いように感じます。もう少し色落ちが進むとさらに傾向がわかってきます。
耳部分の色落ちはまだまだ。
バックもOWと比較。こうすると、全体の落ち具合、パッカリングの激しい出具合がよくわかります。
パッカリングは通称「9ゲージ」。9/32インチという、少し幅の広い針幅で巻いているから出やすいのかな?とも思います。
鹿革ラベル。個体差ありますが、この1枚は縮みすぎない、でも柄部分は焼けたような色になっています。通常は行う、柄をプリントした後のコーティングをしていないからです。
何回見てもいいなぁ!と思うぼこぼこ部分。グンゼの綿縫い糸もさすがで、ちゃんと場所によって色落ちしてます。
凹凸の引っ込んだ部分は色が残り、パッカリングで表面にぐっと出てきた部分は色落ちが早い。タテに縫うか、ヨコに縫うかでも色合いが違います。
隠しリベット、S801はあえて通常の凸リベットをそのまま隠しに転用しています。そのため、突き抜けた足部分が、この糸がかすれだしている裏にいるのでステッチのかすれが早い。
何回も言いますが、私が「ジーンズって面白い」と思ったのがこの隠しリベットのステッチのかすれ。
ビンテージを見ると、ほぼ例外なくかすれている。またそのかすれ感が「かっこいい!!!」とか思ってしまったわけです。
でも当時はきこんでいた、新宿小田急ハルクのリーバイスショップで買った46年モデルや、銀座プランタン前で買った501ZXX・リーバイス復刻はかすれない。なぜだ!!!となった時に、当時の復刻は縫製糸が化学繊維のポリエステルスパンに変更されていた。ポリエステルスパン糸は強度がありかすれにくい。それに対し、オリジナルに使われた綿糸はかすれやすい、ということを知りました。
なぜか、それだけの事が衝撃で、今の今までこの仕事をするようになってしまったのです。いまだに「綿糸は切れるから縫いたくない」とか「綿糸はセッティングが変わるから使いたくない」と言われる工場さんはいます。確かに、気持ちはわかるのですが、そこを何とか!!!と言い続けて、早25年が経ちました。
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