SUPER BIG CAT Work Pants
ジーンズと違い、ヨークが無い。こまか~いことを言えば、後ろ中心の巻き縫いの方向も、ふる~いジーンズと同じ。帯び側から巻いています。現代はなぜか、これが股側から巻きます。
縫う人以外、さっぱりわからない解説で申し訳ありません。
ど派手なラベル。赤と青。アメリカの「パトリオットカラー」ですね。最初は、それに気づかず、「なんで赤と青が多いんだろう?」と思っていました。
当てぬの付きバックポケットに流し込むツールポケット。
ツールポケットの下は二段式ではなく、単純に生地が切り替えしているだけ。
逆側のポケットのハンマーループ。昔は、この手の色々ついているパンツのグレーディングで悩みました。
今は、「ツールポケットが基準で動かせばよい」とわかりますが、最初はいつも通り、後ろ身頃の真ん中基準にポケットを動かしてしまって、ツールポケットの長さをいちいち変えてみたり・・・(チノパンはミリタリーの仕様書で「サイズが違えどポケットの大きさが均一」とあったので、後ろ身頃真ん中基準に配置が正解)
我ながら、20年近く、いろいろな型紙を作り、グレードしてきたなとしみじみ感じます。
脇・内股のトリプルステッチ。ここもこまか~いことを言うと、トリプルの幅を場所によって変えています。はるか昔、工場にミシンが色々あっただろう。場所によって、厚みが違い、厚い部分は太い巻き縫いで縫いたい。そういう、工場の設備や、「少しでも縫いやすく」の仕様違いを再現してみています。そうすることで、ビンテージの奥深さとか、豊かさ。現代のパンツとは何か違うんだよな、と私が子供の頃に感じた部分を再現出来たらな・・・という想いです。
そう、私にとって、服を作るのは想いなんです。昔見て、良いと感じた何かを再現してみたいという想い。
Workers