Yama-Poke Work Shirt

脇はマチ付き。ビンテージワークシャツでよく見る仕様。

これも今では当たり前に、どこのメーカーさんもされていますが、2000年代初め、私が岡山の工場に勤めたころは今ほどメジャーな仕様ではなく。工場のレディーに「縫いっぱなしでよいんか???」とか言われながら作ってもらってのを覚えています。

 

脇のマチは生地二つ折り。今回の生地はどれもダブル幅。生地端にミミは無いので、三角布も二つ折りしたものを使います。

 

裾から脇に向かってはあまりきつくないR。この曲線の描き方は自由なので毎回悩む部分。今回は、あまりクラシックになりすぎない、丸みを描いたつもりです。

 

これも、はるか昔に特許が取られていた「開きの無い袖口始末」

開きが無いので、びりっと開きの突端が破れない。袖がバタついて、機械に巻き込まれたりしない。開きが無いから縫いやすい。良い点も確かにいろいろあります。

が、弱点もあって、袖がまくりづらい。袖口にタックも無いので、肘~袖口がかなり太く感じる。でも、そこはあえて、そのままで今回は作っています。

 

上前、前立て縫い専用ミシン+金具を使ってZ型に生地を折って縫います。WORKERSでは、このミシンを購入し工場さんに置かせてもらっています。それぐらい、この部分の目数、目調子は「こうしたい」というこだわりがあるので。

 

下前は三巻にして、先ほどとは針の幅を変えてステッチ。

 

上前・下前を両方見ると、チェーンステッチが両方とも、幅を変えて走っているのがわかります。

私がビンテージのワークシャツを見て最初に「!!!!」と思った部分がここ。仕組みはわかって、ジーンズの帯付けミシンを使うのかと最初は思いました。が、それでは針幅が合わなかったり、薄い生地はほぼ縫えない。(ぐしゃぐしゃになってしまう)

で、工場の奥深くに、通称「コイコイ」という、ルーパーの方向が、パンツの帯付けミシンとは違う、でもよく似た多本針ミシンを見つけました。それがまさに、シャツの前立てを縫うミシンだったのです。今でも、あのミシンを見つけた日を覚えています。

結局、そのミシンでは針幅が私の好みに合わない。また、工場さんのミシンは、「今日は20番を目数粗く、明日は50番を目数細かく」といったように、セッティングを変え続けます。それでは、私の望むクオリティにならなかったので、大した数を縫うわけでもないのにWORKERS専用ミシンを手配した・・・という話は何回もしていますね。それでも、いまだに、あの時買ってよかったと思えます。

 


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