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前立て→ポケット口→下前縫い
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おなじみ、前立て縫いの関西スペシャルが今回もフル活用です。
まずは左前身頃の登場です。よく見ると・・・
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Z型に折られる前立ての上部が飛び出しています。
これは、あとで理由がわかります。
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最初、関西スペシャルに針を2本さします。
針と針の間は1インチ、2.54センチほどです。
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今までも、前立ては関西スペシャルで、Z前立て、折り前立てなどと呼ばれる方法で行ってきましたが、ずっと四本針の4.2センチ上がりでした。
それを今回は針巾1インチの2本、3.8センチ上がりにしています。
これは、今回参考にした実物がこの寸法で前立てを作っていたからです。
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先ほどの突端部分、ここを最後に縫うのですが、ここで問題!
このラッパは指をそえて生地が左右に逃げないようにするのですが、どうしても、最後の部分は指がラッパの中にまでは入らないのでぶれます。
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これが実際にぶれているところ。
わずかに、外側によって行ってしまいます。
それを防ぐために、前立て部分を数センチ伸ばし・・・
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一枚づつ切りそろえます。
おそらく、ビンテージではやってなかったのではないかなと思われる部分ですが、「ビンテージと同じだから、裏はステッチが落ちています」ではさすがに私の基準ではNGです。
そこで、このような工夫・ひと手間をかけ、ステッチの蛇行を防いでいます。
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次に、ポケット口を縫っていきます。
まず最初にアイロンをして・・・
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ガイドを当てながら、先ほどの針巾のまま縫っていきます。 |
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次々とポケットを縫っていき、そのつどチェーンステッチを切ったりはしません。
このように数珠つなぎで出てきたポケットをあとで一枚づつ切り分けていきます。
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次に、針巾を1/2インチに変更します。
実はこの画像を撮った時は糸道を間違えています。
このままでも縫えなくはないのですが、気持ちが悪いので、次からは糸道をきちっと1/2インチに変更しています。
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今度は新たなラッパ、下前用の「の」の字型に生地を巻き込んでいくラッパです。
1/2インチ、つまり1.25センチ幅ほどの針が落ちてくるので、プラス左右0.2、1.25+0.2+0.2=1.65で、余裕をみて1.7センチ出来上がりで作ってもらっています。
このラッパが職人芸の世界で、すべてワンオフ。
個人の技量のみに頼って作られています。
実際、このラッパの前に同じラッパを他の所で作ってもらったのは全く使い物になりませんでした。
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前から見ると、生地を巻き込んでいくスクリューのような形状が良くわかります。 |
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実際に、下前生地を巻き込んで縫っていきます。 |
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生地の終わりまで見事に巻き込んでいます。 |
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縫い終わりはこのように、一定の幅で折られた生地に規則正しく、二本針のチェーンステッチが入ります。
アイロンを使っても似たようなことはできます。
ですが、やはり、きちっと作られたラッパで縫われた既製品、これこそアメリカの大量生産でありながら「うまい!」と思わせるビンテージ独特の雰囲気を再現するのに必要な工夫だと私は思います。
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縫い終わりは、やはり、各生地が数珠つなぎです。
このラッパの場合、入り口でぶれる特徴があるので、あとから入れた黒の入り口が若干ふれています。
これは襟の中に入ってしまうので問題はないのですが、やはり、量産時は多数こなしてより、ラッパに慣れ、ラッパを使う腕自体をあげて対処していきます。
キモは、生地をさしこんだときにあげた押さえ金を下ろすとき、生地の位置を目測で確かめること、あとは突端部分を軽く指で三つ折りしておくなどです。
このようにトライ&エラー、そして更なる改善を繰り返していきます。
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試し布を縫い終わったら、必ずほどいてみます。
一定に生地が折られているか、検査をするためです。
ここまできれいに縫えると本当にうれしくて、ついミシン屋さんに「ラッパ屋さんにありがとうと言っておいて!!!」と電話してしまいました。
このラッパ屋さんはもともと、カッターシャツ専門のラッパ屋さんなので、こういった薄手〜中厚ぐらいの生地が得意だそうです。
言うのは簡単ですが、厚みの違う生地を同じラッパでここまできれいに巻けるのは、本当にまれなことです。
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