Moonglow Trousers 21

フロントはジッパーフライ。ファスナーはYKK。

ここも、持ち出しに内掛けつけようか・・・とか、悩みました。が、いくら仕様に凝ったとて「既製服」。オーダー服でやるような、凝りに凝った仕様をやって、高くなっては意味が無い。

後ろ中心、帯を割って、中に縫い代を多めに取っています。ウェストを大きくしたいとき、この縫い代が使えます。

こういう「自分でちょっとパターン工夫すれば良い」所は積極的にアイデアを盛り込みます。先ほどの、ある意味「どうだ！縫製の腕の見せ所だ！」という仕様は、やりすぎると既製服である意味が無いぐらい、高価になりすぎるからやらない。匙加減が肝心。

ネームは脇側に寄せて取付。わざわざ、今回の為に小さめのを作ったのに・・・もうクロージングは高くなりすぎてしまい、作るのはしばらくお休みです。

また時代がこういうものを作る事を許してくれるようになれば作りたいですが。

ループの下側は帯に流し込み、カンヌキは打たず、ステッチで止めて上に向きに跳ね上げ。上だけカンヌキで止めます。

今は、「オートベルター」という、ループを指定の長さに、切って・折って・上下カンヌキで止めてくれるミシンもあります。が、いかにもトラウザーズといった、手作業が入った仕様が好きで、ここはこだわってしまった部分です。