久しぶりにベーカーパンツの短パン。腰回りはロングとまったく同じ。
私はめったに短パンをはかなくなってしまいましたが、夏になればよく見ます。せっかくなら、長パンと同じ規格の半ズボンがあれば・・・ということで、作ってみました。
以下、長ズボンバージョンの解説も併記します。
正式名称「TROUSERS, MEN’S, COTTON, SATEEN」通称「ベーカーパンツ」。
パターンは、オリジナルの MIL-T-838D(1958 年) を解体、トレース。裾幅 24 センチ。ワタリが広く股上も深い、ゆったりとしたシルエット。
夏は風が通り、冬は中にレギンスをはいて窮屈にならない。
生地、バックサテンは、MIL-T-838D の個体と MIL-C-10296J (生地スペック)を参考に作った「ベーカーに使われる目の粗いバックサテン」。手触りはしなやか。
初期は硫化染で現在はスレン染。初期の硫化染料が廃番。硫化染料の種類を変えるも、次は染色工程の「マーセライズド」(アルカリで表面を平らにする工程)~硫化染を一貫で出来る工場が無くなる。
「マーセライズド」~「染色」を別工場でやるのはコストと品質安定には現実的ではない。
そこで、「スレン染」に変更。スレンならマーセ~染色の一貫工場もある。スレンの特徴は色落ちが硫化に比べて少ない。ただ、こすれた部分の「白化」はする。後ろの巻き縫いを見てわかる通り、メリハリが効いた派手な変化。
硫化は全体が白っぽくなり、最後は、全体がほぼ似た色になりますが、スレンはこすれた部分、こすれない部分の差が激しくでます。
バックサテンが 10 オンスほどに対し、ポプリンは 6.2 オンスほど。夏にジャングルファティーグを穿いて草刈して「この厚みのポプリンでベーカー作れば真夏に最適では?」と形にしました。ただ、バックサテンと生地厚が違い、同じ縫製方法ではうまく縫えない。腰裏をチェーンからシングルステッチにしたり、微調整をしています。
製品はOW済です。
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