|
袖口の開き部分も、同じミシン、同じセッティングで一気に縫ってしまいます。
昔の人が効率を考え、多本針ミシンを使い(2本が一気に縫える)、チェーンステッチで(糸をボビンに巻く必要が無い)、金具を使う(アイロンで折る必要が無い)仕様です。
ただ、この始末にも弱点はあり、袖口の一番開きが深い部分はかなりしっかり入れ込まないと生地の断ち端が見えてしまいます。そして、後からそこをつまみ縫いもしています。
前たて縫いミシンのセッティングも時間がかかり、現代のような小ロットであれば正直、アイロンと二度縫い、シングルステッチでやっても時間は大してかわりません。
ただ、そこはやはり、古いものの持つ独特な雰囲気を再現するために前たて縫いミシン使いを選んでいますし、現物を見ると「よく考えてるよな〜、でも慣れないと難しいよな〜」と毎回、実際ミシンを踏む工場のガールとうなりながら作っていくわけです。
ちなみに、縫製をする女性はばあちゃんでもガールです。リーバイス ブルージーンズの伝説 にも同じことが書いてあります。理由なんてありません。女性でもなく、私は「女工さん」とか「縫い子」という言葉が嫌いなので、ガールといったらガールなのです。そういいながら普段は、皆、名前で呼んでいますが。
|