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N-1のオリジナルを解体し型紙を作成。オリジナルそのままのゆったりとしたシルエット。
表生地にWORKERSのモールスキンを。風を通しにくく、しなやかな素材です。裏生地は、ウール100%・内アルパカを15%使ったパイル生地。毛足が長く、ちくちくしづらい物です。
ファスナーにはTALONのデッドストックの引き手、テープはもちろん綿。N-1の弱点、襟がちくちくするのを防ぐため、襟にはリアルムートンを。そして、手元は風の侵入を防ぐ輪編みのリブ。
作り自体は、ごく普通のN-1ですが、それぞれ素材は今手に入る中でも最良のものを使いました。
今回、初めてN-1を作ってみてわかったのがその素材のコスト。
「当然裏地は本物のアルパカを使ったパイルで」
「表地はオリジナルとは違う、より手のかかったモールスキンで」
「リブは輪編みの別注で」
「ファスナーはTALONのデッドストック」
「襟にはより豪華にリアルムートンで」
と、素材に凝りすぎたおかげで非常に高価になってしまいました。
世に存在するN-1が、素材を余り大きく変えていない理由がここにあります。使う部材が多いので、それぞれにこだわると全体で非常に高価になってしまうからです。
それでも、今回は初めてということで気合いに気合いを入れ、超豪華仕様で作ってみました。 |