99W67の針。
上は普通のまっすぐな針ですが、下は曲針。曲がっています。
これが、いわゆる環縫いミシンのルーパーの役割をしてくれます。
後ろにあるのがポンチ(ノミ)で、穴をあけてくれます。
通常、電カンは下糸がボビンに巻かれ、穴開けは手作業なので、それらを一気にこなしてくれる99W67は生産性が非常に高いです。
が、この一台が組上がるまでには長い時間がかかりました。
WORKERSでも、本菊穴にこだわりたかったのでミシンを輸入したのが2010年の冬。しかし、そのミシンはスクラップ同然でレストア出来ず。
時を同じくして、近所の工場さんの取引のあるミシン屋さんが偶然このミシンを保管していたためレストア開始。
それもすぐには出来上がらず、何回もあっちがこわれ、こっちがこわれ。
その状況を知っていたので、WORKERSにあるミシンを進呈しました。キャムの修理程度には役立ってくれたそうです。
そうこうして、2011年も秋口に成ってから本格稼働したのが、今回使ってもらったSinger 99W67なのです。 |