で、出来上がったのがこの生地。
以下、生地屋さんから生地の紹介です。
タテ14番/ヨコ8番 カード糸
MIl-C-10296Jの3.2.1にThe yarn shall be made from cotton that has been carded, drawn and spun into single yarn.とあるので、カード糸単糸を使っています。
現代ではさらに、短い繊維を取り除く「コーマ糸」というさらに一手間かけたものもありますが、そこはあえて、カード糸を選びました。
染めは硫化染めです。3.3.1に、The use of dyes or substances containing elementary sulfur compounds...とある事、またある程度洗った後の堅牢度があえて悪い硫化染めを選んでいます。
現在では単価の問題もあり、硫化染めには前処理で
マーセライズ加工(シルケット加工)はしていないのですが、MIL-C-10296Jにマーセライズ加工するとありましたので、行っています。
染色性がよくなり品質が安定しますが、その分、割高な生地です。
全体として、コストをかけても色・コストを安定させようとする意図を感じるスペックでした。
現代の、「見た目がそれ風であれば、多少工程を省いてでもコストの中に収める」というファッション的な生地とは企画の意図が違います。
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